あたまとココロ おもいで

【自己成長】中学生が教えてくれたこと

2021年5月28日

ごきげんにゃんずへのご訪問 ありがとうございます。

どんな相手と接するときも、必ず学びがある。
そう思うと誰かと出会うことが楽しみになりますよね♡

店舗の責任者として働き盛りだった25歳、ありがたくも多くの方と出会い学ぶ機会に恵まれていました。

それと同時に、今では考えられないほど休みなく働き待ってはくれない毎日の繰り返しの中で、 
スタッフの更なるレベルアップを、これ以上どのようにサポート・育成すれば良いのかそんな事を考え迷っていました。

その答えを教えてくれたのは、まっすぐに物事に取り組む中学生でした。

職場体験は先生と地域をつなぐバトン

当時、働いていた地域では、中学2年生を対象に「職場体験をしよう!」と言うカリキュラムがありました
地域と学校が協力して子供たちを見守り育てる、本当に素敵な授業です。

『働くときの心構えや大切にしている事などを、インタビュー形式で回答して欲しい』と学校から連絡をいただき、
早速、事前にオリエンテーションを実施。ガッチガチに緊張する中学生を目の前に、その時間は始まりました。

用意してきた原稿を必死に読み上げ、早口で質問を棒読み。(笑) 
藁半紙のしおり(職場体験レポート)を大切そうに持ち、インタビュー内容を一生懸命メモにとる3人。

ふと表紙に目を向けると「14歳の挑戦 今こそ輝け!!」そう書いてありました。
先生がどれだけの熱い思いで、生徒達を送り出すために『しおり』を作ったのか伝わってくるほど大きな文字で書かれていました。

こちらも、可愛いお客さんが来るなんて気持ちではなく、真剣に3人の中学生と向きあおうと覚悟を決めた瞬間でした。

 

たった3日間の急成長と進化

1日目

せっかくうちのお店に体験に来てくれたんだから、楽しい思いでを作ってあげたい!」 
大人目線の勝手な思いから、出来そうな事だけを無理なくレクチャーした初日でした。

ランチタイムの営業が無事終わり、子供達と一緒にメンバーみんなで まかない を食べていた時に、
「今日はどうだった?」「大変じゃなかった?」と、心配ばかりを口にする私を含めた大人達。

「初めてのことばかりで不安だったけど楽しかったです!」とケロっとしている子供達。 
すでにこの時から、急成長を始めていたんだと思います。

2日目

「あのお仕事もやってみたいんですけど、いいですか?」と大人の様子をうかがう子供達。
お願いすると、とっても嬉しそうにメモを取りながらチャレンジ。

出来そうな事だけをお願いしようだなんて、なんて失礼だったんだ、
受け入れる側として、心づもりが不足していたと反省しました。

3日目(最終日)

作業指示を出さずとも、大人の真似をして出来ることを探して挑戦する子供達。
ご案内・注文、バッシングやセッティング、教えてもないのに中間バッシングやお冷アナザーをこなし、
料理の盛り付けや、サラダバーの仕込み、洗い場までを初体験。

目の前にいるのは「中学生の子供達」ではなく、
お客様のために何が出来るかを自分で考えて働く立派なスタッフでした。

常連さんたちは、いつも以上に朗らかに微笑みお食事を楽しんでくださり、
中学生に担当して欲しいあまり、いつもよりゴハンを何度もお替りるす可愛い大人達で賑わいました。

たった3日で急成長した中学生は、誰もが優しく応援したくなる 素敵な空間をつくりだしてくれていました。

 

成長のチャンスを奪わない

職場体験に来てくれた子供達は、スタッフの更なるレベルアップについて悩んでいた私に、
答えを残して学校に戻って行きました。
もっと能動的に仕事ができる環境づくりをする事が必要で、
「相手の成長のチャンスを奪わない」ことの大切さを教えてくれました。

  • 出来る・出来ないなんて関係なく、任せてもらえる喜びの機会にふれるきっかけをつくる
  • 挑戦できたからこそ、自分で工夫し精度をあげようとさらに努力するきっかけをつくる
  • 積み上げた成功体験が自信となり、他にも自分にできる事はないか自主的に考えるきっかけをつくる

「スタッフの自己成長を信じて見守る」側になるべきだと教えてもらった私は、
その後、どんな職場でもベテランさんの育成の壁にぶつかった時はこの経験を思い出し、  

何が出来るようになりたいか? ここで働き続けてくれている理由・動機は何か?
ちょっと面倒がられても、遠慮なく腹を割って話しあうようになり同じ悩みを抱くことはなくなりました。

自分にエール

あれから時が経ち40歳を過ぎました。
やりたい事が沢山あって、自分次第で動き出す環境を作りだせる「大人」になった今、
スタート出来る環境に満足してしまって、熱くなりきれないと感じることがあります。

そんな時に思い出すのは、あの「しおりの表紙」です。

40歳!!今こそ輝け!! 

あの日の熱い魂の自分には戻れなくても、内に秘める想いを大切に、
毎日ワクワクしていたいなと思える力強い応援メッセージです。

何歳になっても、『自分に優しいエールを送り続けてあげられる人』が増えるといいなと思います。

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